意味 |
"ナトリウム硫黄電池。 NAS電池またはNaS電池とも書く(Naはナトリウム, Sは硫黄の元素記号)。電力を貯蔵できる高温動作形の二次電池。正?極に硫黄(S),負?極にナトリウム(Na),電解質にベータアルミナ(ナトリウムイオン導伝(電)性の固体電解質)から構成され,正負両極は液相とし,良好なイオン拡散性を保つため,約300℃程度になっている。エネルギー密度が大きく,構造は高強度である。設置の留意事項 1. 単電池を組合せてセットとして用いるが,セットの底面.側面にヒータを設け加熱と保温を行う。これらの無停電電源が必要である。2 .コンパクトかつ長寿命である。このため,長期間の保全計画の実施が必要である。3, 瞬時電圧低下対策用,非常電源用など電力貯蔵性能の利用面は広い。4. 大電力貯蔵用では,交直変換装置が必要であり,交流系統との連繋の諸課題を解決しておく。5. 危険物の取扱い。ナトリウムと硫黄は危険物であるので,「特例対象」となる。例 ○建築基準法の規制は,大臣が認める型式であること ○危険物保安技術協会で試験確認をうけること。放電—負極のナトリウムが電子を放出(外部回路に電流が流れる)し,ナトリウムイオンは固体電解質内を移動して正極のイオンと反応し,多硫黄化ナトリウムを生成する。充電—放電とは逆方向に電流を流し(充電器で),正極に移動したナトリウムイオンは,負極に戻ってナトリウムとして蓄積する。 | "